あの信号まで歩く

あの信号まで歩く

ペース配分を間違えました。

もう走れないので歩き始めました。

足もちょっとつるような感じです。

ああ、失敗したなあ、とおもいながら、歩きました。

息も苦しいです。足ももうあまり、動きません。

もう、やめて棄権しようと考えだしました。

完走したかったなあと思いながら歩きました。

まあ、棄権はいつでもできるからと少しずつ歩きました。

あの信号のところまで行ったら棄権しよう。

その信号のところまでつくと、また思います。

まあ、棄権はいつでもできるから次の信号まで歩こう。

何回も次の信号まで歩きました。

やっぱり完走したいなあと思いながら歩きました。

少しだけ、走ってみようかなと思い、ゆっくり走りました。

次の信号まで走ってみようかなと思い、走りました。

その信号についた時、次の信号まで走ってみようかなと思いました。

何回も信号まで走っている間に調子がだんだん戻ってきました。

走り始めましたが、やっぱりしんどくなってきました。

先と同じように考えることにしました。

次の信号まで走ろう。そこで辛かったら棄権しよう。

何回も次の信号まで走りました。

気がつくと、ゴールまでは後、5キロになっていました。

もしかすると完走できるかもしれない。

でも、焦ったらまたオーバーペースになってしまう。

ここは慌てずにゆっくり走ろうと思いました。

後、4キロ。後、3キロとゴールまでの距離は短くなっていきます。

走りながら思いました。

私は、いいところを見せようと思うからいけないんです。

カッコつけているから、ペース配分を間違えるんだ。

あの信号まで、あの信号までと走ればいいんだ。

あの時、棄権しなくて本当に良かったと思いました。

いくら苦しくなっても、あの信号までは歩けました。

苦しくてもほんの少しでも歩いたからよかったんですね。

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変化対応装置をつくる

人間の体は体温から、血圧、脈拍などがある数値で維持されるようになっていますよね。

この機能は人間の潜在意識に大きく影響しています。

ですから、人間は変化を求めないのです。

現状維持装置がよく効いているのです。

子どもの頃、ボクシングのファイティング原田が負けて、チャンピオンでなくなった時、とてもショックでした。

その時、ファイティング原田はずーとチャンピオンで負けるという変化に対応できなかったのだと思います。

ダイエットで急速に減量すると、現状維持装置が働いて、前の体重に戻ってしまいます。

現状維持装置を働かせないようにするには少しずつ痩せて言った方がいいのです。

80キロの人が1カ月で70キロになった時。

現状維持装置は1カ月で10キロの変化に反応して、80キロに戻ろうとします。

80キロの人が1カ月で79キロになった時。

現状維持装置はあまり反応しないので、そのまま79キロしたままにしてくれます。

痩せる為には無理なダイエットをして現状維持装置を働かせてはいけないのです。

現像維持装置が働かないように少しずつ変化をしていけばいいのです。

そうです、無理をしない少しずつのダイエットがリバウンドがなく、いいわけです。

自分を変えようとするとき、現像維持装置を働かさない工夫をしなくてはダメです。

だから、急に変ってはダメなように気がします。

戻ろう、戻ろうとしてしまいます。

ゆっくり、ゆっくり変化して、現状維持装置に気がつかれないようにしましょう。

変化を恐れる気持ちは潜在意識から見ても当然なことです。

でも、人生は変化の連続です。

まさに「平家物語」の冒頭の言葉そのものです。

「祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。」

人生は、変化対応装置の構築の為にあるとも言えますね。

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